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2013年11月08日

稜線

 友人宅から庭先の柿が食べ頃になったと、甘柿の富有が多く届いた。
 富有が熟れてくると季語では行く秋という。
 いずれの季節でもそれが終わる頃には寂寥感が伴う。深みゆく秋はあとわずかになり冬が近づくとしんみりする。“秋の日のヴィオロンのため息のひたすらにうら悲し”ほどではなくとも、この時季にはわが家に近い仁保川に朝霧を見ることもある。
 霧は雲と同じ微細粒で、直径は数ミクロン(ミクロンは一ミリの千分の一)の水粒が空気中に浮いている状況を指し、気象観測上では視界の一キロ以内となる。
 富有は寒さのきびしい北海道・東北には少なく西日本に多い。
 和歌山や岐阜をはじめ大和地方の奈良はとくに多い。
 “柿食えば鐘が鳴るなり”の句もあるように奈良の寺めぐりをすると、門前町の店先には富有が多く見られる。
 ―富有は甘柿の代表格で果形は扁円形、果相は豊円形で浅い四本の筋が見られ、大きいものは350グラムを超える。その果皮は橙紅色で特に霜にあたればツヤのある朱紅色を帯びてくる―とうまいもの辞典に。
 富有に次いでは同類の次郎ガキ(静岡)・美濃ガキ(岐阜)が名高い。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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