サンデー山口

　宮野下の西桜畠（国道9号沿い）にある旧陸軍墓地で、県偕行会（坂本強会長）による参道の整備がこのほど完了。“山道”のような難所がなくなり、参拝しやすくなった。13日（水）午後2時からは慰霊祭も開かれる。
　日露、日清戦争の戦没者335人が眠るこの墓所は、同会と隊友会山口支部の有志が整備に取り組んでいる。昨年、まずは起伏が削り取られ、さらに今回の工事では、砂利によって路盤がしっかり固められた。以前と比べると格段に歩きやすくなり、資材運搬のために軽車両の進入も可能という。
　坂本会長は「やぶの刈り込みや、雨水対策に側溝の設置など、全体で見ると整備はまだまだ途上。少しでも多くの人に足を運んでもらうことで、墓所の存在を知ってもらいたい。次代への継承も課題です」と話している。