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2013年11月20日

「五百羅漢図展」

「五百羅漢図展」

 今回の展覧会に出品されている羅漢図は全部で100点。そのなかでとくに気になるのが「六道」のシリーズ。
 六道とは、生前の行いによって生まれ変わり続ける六つの世界で、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天のこと。今は「人」の世界に生きている私たち。だが来世はどうなるか。
 「地獄」や「餓鬼」や「修羅」は過酷な世界だし、「天」はちょっと縁遠い世界だし。そんなつもりで絵を見ていくと「人」の世界よりむしろ鳥や獣、虫や魚の住む「畜生」の世界に穏やかなものを感じた。
 弱肉強食の非情な世界というが、白狐と鹿が、自分たちを超越したことがらについて語る羅漢の難しい言葉に、仲良く耳を傾けている。案外、人の世界よりも平和で慎み深いところかもしれないなと思う。でも、虫や小魚に生まれ変わってすぐに食べられてしまうのはいやだな、と絵を見ながら身勝手なことばかり考えた。
県立美術館副館長 斎藤 郁夫


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)サンデー美術館
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