サンデー山口

　全国から1189編の応募があった第26回金子みすゞ賞（県教育会主催）で詩「しあわせ」が最優秀賞に、同じく1115の応募があった「わたしの志」作文（同）で「人のために何かしたい」が優秀賞に輝いた。
　あることから、中学1年で不登校に。進んだ公立高も、1カ月だけの登校に終わった。自分のことを「不幸せ」だと思う日々を過ごしていたが、山口高通信制に転入し、同様の境遇の同級生と接するうち「幸せはいっぱいある」と考えも変わった。
　受賞した詩は、母親に言われ続けてきた「ため息をついたら幸せは逃げてしまう」という言葉をもとに制作。「『自分や他人の幸せについて考えて』との思いを込めた」と前を向いて話す。
　将来は作業療法士を目指す。「心もケアする仕事だから選んだ。人の役に立ちたい」と夢を語る。

94（平6）年12月、阿東徳佐生まれの18歳。山口高通信制に通う傍ら、母の実家のりんご園を手伝う。趣味は野球観戦で、福岡ソフトバンクホークスのファン。