アクセスカウンタ
QRコード
QRCODE
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 69人

店長情報 トップページ
店長情報

2013年12月18日

「ゴム手袋と卵の静物」

「ゴム手袋と卵の静物」

 山口県美の誇る戦後日本の写真コレクションの中から、今回は防府出身の福田勝治(1899-1991)の作品が展示されている。
 福田は「写真とは白と黒の美しい心地よい配列」による芸術であると言う。写っている物事の意味が重要なのではなく、あくまでも印画紙に現れた白と黒の調子が作品の価値を決定するということ。特別な意味のある物事を被写体に選ぶのではなく、ほんの身の回りのものだけで作品構成することを福田は好んだようだ。
 たとえばゴム手袋と卵、紙とワイングラス。そんなありふれたものを巧みに組み合わせて、奥深く豊かな表現を創り上げた。印画紙の白と黒の質感は、鉛筆や絵具で描かれたそれとはまったく異質で独特なものであることがよくわかる。
 卵を用いた静物が4点展示されている。それを見ていて、卵の形ってずいぶんきれいなんだなと思った。そんなことに今気づいた自分にもちょっと驚いた。
県立美術館副館長 斎藤 郁夫


同じカテゴリー(サンデー美術館)の記事画像
中庭《県美の森》
下瀬信雄展
No.253 ふたつの写真展
扇の国、日本
ここは扇の国
コレクション展 シベリア・シリーズⅢ
同じカテゴリー(サンデー美術館)の記事
 中庭《県美の森》 (2019-07-17 00:00)
 下瀬信雄展 (2019-06-19 00:00)
 No.253 ふたつの写真展 (2019-05-15 00:00)
 扇の国、日本 (2019-04-17 00:00)
 ここは扇の国 (2019-03-20 00:00)
 コレクション展 シベリア・シリーズⅢ (2019-02-20 00:00)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)サンデー美術館
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。