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2014年02月15日

札の辻・21

 冬の山陰(鳥取)を旅行した友人が鳥取の魚市場から日本海の魚をいろいろと届けてくれた。
 その中に弾力のある茹でたばかりのタコがあり、早速タコ刺と天ぷらにした。
 タコの旨みは噛めば噛むほど味わい深く、特有の香りの良さをもっている。
 旬は産卵期前の6~7月と初冬から2月頃までで深場に移行する前の餌を喰い込む時期がうまいのだと漁師から聞いたことがある。
 到来したタコは、はちきれるほどに太っていたから旨みも香りもたっぷりと日本海の味を伝えてくれた。
 タコといえば蛸薬師としてタコを祀る祠が全国にかなりあることが民俗学者柳田国男によって明らかにされている。
 京都の蛸薬師、東京目黒の蛸薬師は共に知られているが、愛媛県に6つ、千葉、神奈川、福井、兵庫、大阪、岩手、埼玉、栃木、静岡に各1つとあり山形県酒田市では薬師像の代わりに記念碑を建立しているという。
 蛸薬師由来はいろいろだが、庶民の病気や悩みごとの解消に役立つというもので、タコは危険を感じると墨を吹きつけるが、墨で黒くなった海中でも見えるのは眼がすぐれているからだとして蛸薬師は眼病にかかわる。
 寒さのつづく日本海からの味覚を届けてくれた友人は薬師ではなくて医師だったが、医・薬同根の味をたのしむ。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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