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2014年03月19日

唸りながら観る

 “第67回山口県美術展覧会”を唸りながら見た。
 大賞「オレ達の仕事(春と修羅)A」。畳1枚くらいの大きさの真っ白の絵画が2点、間隔をあけて並んでいる。少し凹凸がある。底辺に木片が横に一本ある。 
 私は、こんな会話を思い出した。「先生、芥川賞の作品を読んでもわからないんですが」。私はある著名な作家に聞いた。「芥川賞は文学の先端をいく作品です。読みなれていないと読んでもわからないのは当たり前です」
 うーん、唸りながら見入っている。美術に疎い私には唸る以外に言葉がない。理解するのではなく感じるのだ。わかっているが、真っ白の前ではなにか手がかりがないと感じられない。真っ白の物は身辺にいっぱいある。我が家の部屋の壁も真っ白。あの真っ白と美術館に展示されているこの真っ白の違い…。(春と修羅)、宮沢賢治の詩集だ。あの詩集から私は、死というものを意識する。では、この白は、死を表しているのか。うーん、2点の白が凛として迫ってくる。怖い。だから…うーん。
 頼りは作品評―古来使用されている素材・漆喰が職人的腕前で塗りこまれている事に気づいた瞬間、その作者の哲学的意志に驚愕する(抜粋)―うーん、哲学! 考えねば。
 二日過ぎた今も私はこんがらがっている。真っ白が消えない。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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