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2014年05月10日

札の辻・21


 厚いどてらの重ね着で
 船の舳に見て立って
 鯨弱ればたちまちに
 ぱっと脱ぎすて素っ裸
 さかまく波に
 おどり込む
 むかしむかしの
 漁夫たち

 詩人金子みすゞの「鯨捕り」の一節である。
 先月、長門の通浦では300年以上もつづく鯨回向(鯨供養)があった。この供養は1679(延宝7)年に始められたもので、クジラの漁期が終わる時期に春の彼岸詣と共に毎年行われてきた。
 供養のあった通浦の向岸寺では、鯨墓や過去帳まで実存する。
 当日は昔から捕鯨の際や地区の祝祭日に唄われる鯨唄を、唄保存会の人たちで披露した。
 日本の調査捕鯨が停止を受けるに至って、クジラ漁の前途もきびしくなってはきたが、通浦には沿岸クジラ漁に寄せてきた伝承文化がある。
 角川書店版「味のふるさと山口の味」に=山口県には捕鯨の残した文化遺産が数々ある。近年、捕鯨の基地は下関に移ったが県の人々には古い時代からクジラとのなじみは深く、クジラ料理がいろいろと食べ継がれている=との記述もあり、「クジラ赤肉の吉野揚げ」や「オバイケなます」などを紹介していた。
 オバイケ料理は山口県だけではない。九州の唐津ではオバヤキと呼び、クジラは牛肉とマグロの双方食感だとする。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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