サンデー山口

　就任と同時に、福岡、宮崎と沖縄やグアムなどとを結ぶ海底通信ケーブルの保守が、施設の新たな役割として加わり、役職名も「山口衛星通信センター長」から「山口技術保守センター長」に変わった。さらに、施設内では、小型パラボラアンテナを船に搭載する「船舶ブイサット」など、次代に向けた研究も進む。　「東日本大震災では、陸路の寸断により通信の復旧に時間を要した。船にアンテナを搭載し海から近づけば、早期の回復が見込める。モノはいつか壊れるとしても、通信を絶やすわけにはいかない。365日24時間、ネットワークを守っていきたい」と意気込む。
　長崎県島原半島の出身だが、入社後の7年間を過ごした山口の風土にほれ込む。家庭も築き、関東などへの異動は単身で赴いた。「故郷に似て人が温か。趣味の魚釣りも堪能できます」

61（昭36）年、長崎県雲仙市（当時は南高来郡愛野町）生まれの53歳。81（昭56）年、国立熊本電波高専を卒業し同社（当時は国際電信電話）入社。関東などへの異動を経て、12（平24）年から再び同施設に勤務。趣味は釣り、ゴルフ。