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2014年06月28日

札の辻・21

 季語で「祭」といえば夏に各地の神社で行われる祭礼を意味する。
 夏以外の時季にある祭りは春祭り、秋祭りと区別し冬祭りだけは季語としては存在しない。
 祭りを夏の季語としたのは各神社の祭礼には夏が圧倒的に多いからで、前夜の宵宮をはじめ神輿、山車、祭太鼓、祭笛、祭囃子、祭笠、祭提灯など、とくにほかの季節を示すことがなければ夏祭りのそれということにされている。
 各地で行われている祇園祭りは、京都の八坂神社で室町期の戦乱後に再開されて以後全国的に広がり、コンチキチンで知られる祇園囃子は能楽の影響をもとに成立し、江戸期になると現代のように洗練され優雅な踊り囃子になっており、その京風祇園囃子が普及する頃から祭礼が町衆の手によって普及してゆく。
 山口の祇園祭りは1394(応永年間)年、大内氏が京都から祇園社を勧請し八坂神社を建立したことに併せ京風の祇園祭りも行われるようになった。
 「お祇園さん」の呼称で古くから市民に親しまれた。
 京の都大路から越前一乗谷(福井県)、土佐中村(高知県)と共に周防山口へと永い歴史の灯りに彩られ、山口では八坂神社のある竪小路から米屋町、道場門前、駅通りへと「大内のお殿様」の音頭と踊りはつづく。
 県外からの客の姿も見られる史都の夏である。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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