サンデー山口

　災害時の防災体制の整備などに顕著な貢献をしているとして、本年度の防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞。防災情報の重要さがほとんど認知されていなかった約30年前からその重要性を訴え、災害弱者を守るシステムを開発していることなどが評価された。
　「きっかけは83（昭58）年の日本海中部地震。日本海側に津波は来ないという認識が多くの犠牲者を出した。だからこそ地震が少ない山口県でも防災の知識を広めなければならないと思った」と熱く語り、現在はスマートフォンを活用した防災システムの開発などを進めている。「定年退職まであと約1年半。それまでには完成させたい」
　月に1度ほどのゴルフが息抜き。「中学・高校時代に野球をやっていたからうまくなると言われたことがあるが、なかなか難しい」と笑顔を見せる。

50（昭25）年4月、宇部市生まれ。宇部高、山口大工学部、京都大大学院卒。92（平4）年に山口大工学部教授に就任し、今年4月からは副学長も務めている。専門は地震・防災工学など。