サンデー山口

　「日本のウイスキーの父」竹鶴政孝と妻のリタをモデルにしたＮＨＫ連続テレビ小説「マッサン」が人気だ。今週は、主人公の亀山政春（竹鶴がモデル）が、鴨居商店（寿屋洋酒店、後のサントリーがモデル）に入社した。
　竹鶴は、寿屋に10年間勤めた後に独立。スコットランドの気候風土に近い北海道余市に渡り、ニッカウヰスキーを立ち上げた。ドラマの舞台も今後、同地に移っていく。
　3連休の中日である11月23日に、その余市蒸留所を訪ねた。駅前の観光案内所には、同ドラマの「応援推進協議会」が「余市町は『マッサン』ゆかりの地です」と、各種の紹介記事をポスター状に貼り付け。町内では「マッサン」のポスターも、あちこちで目に飛び込んできた。見学ツアーの参加者も多く、同行した札幌市民は「以前よりかなり増えた」と感想を漏らす。見学者は、ドラマ開始前（1～8月）に、既に前年比36％増になっていたのだという。
　さて、来年1月4日の大河ドラマ「花燃ゆ」放送開始まで、あと1カ月になった。ただ、湯田温泉街を歩いてみても、ポスターすら見かけない。余市町のように、街のあちこちで「花燃ゆ」と目にするようになれば、市民意識も高まり、ひいては観光客増にもつながるのではないか。（Ｋ）