サンデー山口

　皆様、明けましておめでとうございます。皆様には清々しい新年をお迎えになられたことと、お慶び申し上げます。
　主婦の皆様、年末から新年にかけて忙しく過ごされたことでしょう。特に“おせち”など作られた方は、今頃、ホッと一息というところでしょうか。1990年発行の現代詩誌“ラ・メール”1月号には、このような詩が掲載されていました。
　反乱料理　　　　仲山智子
カシコイ女は／料理がウマイ／オロカナ女の／料理はマズイ／料理　ウマイか／マーズイか／／毒も盛らずにサシスセソ／お味見い見い料理して／女は年をとりました／／ある日男に目をやると／男は肥えておりました／女が料理してる間に／キョウヨウなども身につけて／アブラが乗っておりました／／女はハッと目をさまし／これじゃいけない今日からは／私もベンキョウしましょうと／反旗をキチンに掲げると／料理作ってタマシイ入れず／サンマを焼いて塩ふらず／砂菓子飾って糖わすれ／そして数年たちました／／（略）／サンマ苦いかしょっぱいか／ただただ／魚の目は涙／ただただ男の目はテレビ

　25年前に書かれた詩ですが、キリリと胸に沁みます。今年も宜しくお願いいたします。“おんなの目”マズイかショッパイか。