2015年02月11日
可愛いお爺さん
可愛い、としか形容できない。年上の方に対して失礼だが、可愛い、とても可愛いお爺さんに出会った。
私は、スーパーマーケットで食パンを持ってレジに並んでいた。私の前に一人の小柄な80歳後半と思えるお爺さんが会計をしていた。
手入れされた銀髪。ほのかにピンク色の顔色。優しい眼差しの丸い目。下がり眉。小さい唇。褐色のセーターに灰色のカーディガン。紺色のフラノのズボン。黒いウオーキングシューズ。
全体のムードがほんわか長閑。私は、昔話の花咲か爺さんを思った。人の好いばかりのお爺さん。
お爺さんは、消しゴムと林檎1個を買われていた。ゆっくりと、手にしていた巾着袋から財布を取り出し、1枚ずつお金を並べた。微笑みを浮かべて丸い手でゆっくりと。品物を袋の中に納めて、レジのお姉さんと次に待つ私に一礼して、杖を片手にゆっくりと去っていった。
もう、可愛くてたまらない。我が家に欲しいお爺さん。
厳しい目の人が多い。騙されまいと身を硬くしている人が多い。攻撃的な人、言葉尻に噛み付く人が多い。みんな速足。お爺さんの所だけ春のように暖かな空気が漂っている。私は、お爺さんを見送りながら目が潤んできた。失いたくない。お爺さん、どうぞお元気で。
私は、スーパーマーケットで食パンを持ってレジに並んでいた。私の前に一人の小柄な80歳後半と思えるお爺さんが会計をしていた。
手入れされた銀髪。ほのかにピンク色の顔色。優しい眼差しの丸い目。下がり眉。小さい唇。褐色のセーターに灰色のカーディガン。紺色のフラノのズボン。黒いウオーキングシューズ。
全体のムードがほんわか長閑。私は、昔話の花咲か爺さんを思った。人の好いばかりのお爺さん。
お爺さんは、消しゴムと林檎1個を買われていた。ゆっくりと、手にしていた巾着袋から財布を取り出し、1枚ずつお金を並べた。微笑みを浮かべて丸い手でゆっくりと。品物を袋の中に納めて、レジのお姉さんと次に待つ私に一礼して、杖を片手にゆっくりと去っていった。
もう、可愛くてたまらない。我が家に欲しいお爺さん。
厳しい目の人が多い。騙されまいと身を硬くしている人が多い。攻撃的な人、言葉尻に噛み付く人が多い。みんな速足。お爺さんの所だけ春のように暖かな空気が漂っている。私は、お爺さんを見送りながら目が潤んできた。失いたくない。お爺さん、どうぞお元気で。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│おんなの目