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2015年02月27日

稜線

 各季節別の言葉がきびしく定められた俳句では、単独の雨は季語となり得なかった。それは日本の雨は四季を通じて降り、それぞれの雨に独得の季節感を受けることができなかったからだろう。
 春の雨が日本列島の太平洋側では、冬期にカラッ風が晴天に多いだけに印象深くなる。しかしその頃に予想もしない長雨がつづく時には菜種梅雨の表現で呼ぶ。
 山口盆地ではこの時季に霧雨もある。鴻ノ峰や象頭山が強い北風を防ぎ朝霧となるので椹野川を川霧が閉ざす。
 春の霧はかすみとも呼ばれているが、霧の種類は発生する地域により山霧、海霧、盆地霧、都市霧、渓谷霧、川霧などがあって、発生する時刻によれば朝霧、夕霧、夜霧に分けられる。
 海霧や川霧は春に多く瀬戸内では早春から初夏に多く見られるが、盛夏には海水温が高くなるので霧の発生は少ない。
 朝霧は放射霧のことが多く「朝霧は晴天に至る」とも言われてきた。
 山口盆地を朝霧が立ちこめるとき、亀山のサビエル記念聖堂の尖塔だけが浮き彫りのように見えてくる。
 その霧の朝、南方からの候鳥ツバメが椹野川の川面を飛んでいた。
 山口盆地の早春は霧の朝からも訪れる。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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