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2015年02月28日

札の辻・21

 往年の植物学の泰斗である牧野富太郎博士の著作「植物記・全二巻」の復刻版が2月にバベル社から出版したので求めた。
 正編の巻末近くに“日本植物の誇り”「秋田ブキ」があり、現在の天花菜香亭の庭にも旧菜香亭から移植された秋田ブキがあるので早速読む。
=秋田ブキは東北の奥羽地方から北海道にかけて生ずるものであるが、なおも北上して樺太にもある。このフキは南から北へ向うほど大きくなってゆく。
 秋田ブキは普通のフキと同じ宿根草である。
 主として地中に親株から派生する地下茎によるもので、ひとたび植えおくと、数年後には段々とひろがりゆく。
 春になると葉に先立って株から花穂が萌え出る。いわゆるフキノトウである。中央に一本の茎がありその周囲に濃緑色の大形の鱗片をつける。
 秋田ブキはとにかく成長するにつれて大葉面を展開し、数尺の長葉柄を挺立させるのは他種に例の無い壮観で、その姿は優に他の百草をしのぎ、日本植物の雄である=と記述している。
 菜香亭の秋田ブキは、野田にあった旧菜香亭の150畳敷東側の庭一面に植栽されていたもので、旧菜香亭から秋田市へ嫁がれた女性より山口へ移植されたのは大正時代。北海道のアイヌ以前の先住民族であるコロボックルというのは「フキの下の人」という意味で巨大フキが連想される。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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