サンデー山口

▲工事が進む新山口駅北口

　17（平29）年の完成を目指し、橋上駅化の工事が進められている新山口駅北口の名称を「小郡口」に―。
　「施設などから『小郡』の名が次々に消えていることに、さみしさを感じている」と話すのは小郡下郷の寿司正・上田充社長。同駅から一度は消えた「小郡」の名の復活を願って、地域の声を集めようと14（平26）年8月に「Ｗｅ ｌｏｖｅ 小郡」運動を立ち上げた。
　同9月に約1万7千枚の意見広告を旧小郡町内に配布したところ、主に3代、4代と代々同地域に暮らす人から賛同する内容の手紙が届き、上田社長の知人など100人以上の人から「協力したい」などといった声も寄せられた。今後は署名集めを中心に活動を続け、市やＪＲ西日本へも申し入れをする考えだ。
　現在の新山口駅は、1900（明33）年に山陽鉄道小郡駅として誕生。05（平17）年の旧山口市、小郡、秋穂、阿知須、徳地各町との合併以前、03（平15）年に新幹線「のぞみ」停車化を実現させるために改称された。
　上田社長は「小郡警察署も、08（平20）年の移転の際に、山口南警察署へと名称が変わった。何代にもわたってこの地域で暮らす人にとって『小郡』という名前は誇りであり、特別なもの。後世に少しでも小郡の名前が付いたものを残したいと考えての活動です。今年は合併から10周年となる記念の年ですが、政治的な意図は一切ありません。地域の皆さんと一緒に大きな声をあげたいと思っています」と協力を呼びかけている。
　運動への問い合わせはTEL083－972－0606（午後2時から5時まで）へ。