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2015年03月28日

札の辻・21

 陽春ほど待たれる季節はない。冬来りなば春遠からじと初冬に入った頃から待ち遠しい季節である。
 水はぬるみ、冬空に雪屋根を見せていた東西鳳翩の姿もやさしくなり、山口盆地のあちこちからサクラ便りも告げられるようになった。
 しかし春の足取りは活溌ではなく、古くから春寒、花冷えなどと季語があるように小刻みでもどかしい。
 咲き急いだコブシやモクレンの花が一夜の霜で無残な姿を見せる。
 しかし山口にはチシャもみやチシャなますという素朴な季節料理がこれからとなる。チシャを摘み取り小イワシなどと酢ミソ和えにしたもので、隣の韓国でもチサと呼ぶ料理があって百済王の時代に至る古い交流がしのばれる。
 交流野菜ではもうひとつ“はなっこりー”もこれからがシーズン。
 中国産の野菜サイシンとブロッコリーを交配して山口県農業試験場で新種栽培され県外にも出荷されてきた。
 栽培野菜ばかりではない。
 山菜もシーズンを迎えてきた。
 ツワブキ、ウド、イタドリ、タラの芽とつづいてゆく。
 季節をしのぶ心情は春ばかりではなく、夏、秋、冬にもある。しかし、春は華やかで過ぎゆく季節感が惜しまれてくる。
 南の風に乗ってツバメが飛来してきた。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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