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2015年10月21日

小さきものは、みなうつくし

小さきものは、みなうつくし
▲「日本亜伯山雪渓踏破図」高島北海 1916年

 第69回県美展も12日に終了し、現在はコレクション展のみ開催されている。そのなかの「小さきものは、みなうつくし」(25日まで)を見ていて、気になった作品があった。高島北海の「日本亜伯山雪渓踏破図」。
 雪渓を登る小さな人物が5人描かれている。よく見ると、荷を背負う者と背負わない者がいる。現代の登山スタイルとは異なり、山がまだまだ未知の領域だったころは案内人と膨大な荷物を背負う人夫を雇うのが一般的だった。とすると、先頭を1人で進むのが案内人で、続く洋風の帽子を被った2人が登山者というところか。その後ろに人夫が2人続いている。
 北海は、日本画は理想画なのだから実物以上のものをつくらなくてはならない、と考えていた。この絵も実景を写したものではなく、むしろ夏でも融けぬ雪渓を残した日本アルプスの崇高な姿が、実物以上により高く、より険しく表現されたものなのだろう。
県立美術館副館長 斎藤 郁夫


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)サンデー美術館
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