サンデー山口

　芸術の秋ですね。あちらこちらでプロ、アマ問わず絵画や写真、工芸展などが開かれています。時々、観に行きます。市内の公民館で開かれた絵画倶楽部の展覧会で、縦横2メートルの大作の絵画に出会った時は、しばし息が止まりました。画面の中で踊る五人の女性達がとてもまぶしく見えました。
　秋に発表される作品は、暑い夏に描かれるのです。今年の夏は例年になく暑い日が続きました。その中で描かれ、創られた作品達。その集中力は並のものではありません。どうしたらそういう力が出てくるのか？　凡人で集中力のない私は考え込みます。
　スーパーに買い物に行き、飲料水の棚の前を通った時、「集中」という文字が目に飛び込んできました。
　えっ！　なんだ、「集中」ってなんだ。190ミリリットルの銀色のアルミ缶が十数個「集中」という濃い紺色の文字を見せてずらりと並んでいました。もちろん、駆け寄り手に取りました。“シャキッとする体感。気分を前向きにする味わい「いざ、集中！」”買いました…1本グッと飲んだからといって私に集中力が生まれるとは思いませんが、ひょっとしたら、ひょっとして遊び呆けている細胞が「集中」で呼び覚まされるかもしれないという程度には信じるんです。さあ、「集中」を飲むぞ！
　「集中」して何をしましょうか？