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店長情報

2015年12月09日

 焼きたてのパンが食べたくなって、近くのパン屋まで歩いて出かけた。霧のような細かな雨が降っていたが、帽子を被っただけで傘をささずに出かけた。五分くらい歩いて住宅地を抜けた。
 あっ! ない…畑がない。昨日まで白菜や大根や緑の葉物が育っていた畑。柚子が黄色く色づき、小菊がピンクや紫色に咲いていたのに…ない。50坪くらいのかなり広い黒々とした肥えた豊かな畑だったのに。小さな農機具小屋も取り払われて、元畑の中心にブルドーザーがでんと座っている。
 毎日、私はこの道を通る。昨日までは白菜が太く巻いて食べ頃だったし、大根も白い肩を土から出して、煮るとだしが沁みて美味しそうだった。
 この畑は、近くの80歳くらいの女性が作っていた。とても元気で背がしゃんと伸びて姿勢が良かった。手ぬぐいを被って、もんぺをはいて作業していた。きれいに畝を立て、季節の野菜がいつも見事に実っていた。それを見ると私は嬉しくなって顔がほころんだ。懐かしい善良な精神が畑に感じられた。その女性の姿に勤勉な真摯な心を感じた。
 畑がない。横に「共同住宅建設」という看板が立っていた。
 帽子を被っていたのに脱いだら、髪が冷たく濡れていた。あの畑の女性に何かあったのだろうか。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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