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2016年01月16日

札の辻・21

 東京発行の文芸誌に、じんわり薬膳鍋、伝統のひとり鍋、全国郷土鍋めぐりの特集号があった。
 数ある鍋料理の中では若い頃から相撲部屋でよく食べた「ちゃんこ鍋」の豪快な味が忘れられない。
 かつて元大関の魁傑と県議の滝口氏や画家の香月さんと、同じ鍋を何度も味わった。また、相撲といえば、昨年夏に亡くなった、山口県だけでなく全国柔道界の重鎮だった浅田氏のことも思い出す。
 毎年正月に吾家に集まった呑み仲間を相手に、柔道チャンコに夢中だった。
 フグ料理といえば、徳山で生活していた頃も思い出す。
 徳山でのフグは徳山湾内すくも島経由で、豊後水道産であった。隣家がフグ料理をあつかう魚屋で、秋口になると良く食べることができた。
 作家池波正太郎随想に「男鍋の流儀」の一節がある。
 フランスにもブイヤベースなる漁師の鍋料理がある。マルセイユが本場だが日本人はこれを食べるとき箸があればと思ったほどであり、正太郎好みの鍋といわれてすぐに思い浮かぶのは作品“小鍋立て”であろう。小説「仕掛人藤枝梅安」に登場する。
 ぶつ切りにした大根と油揚げの細切り、それに鶏の皮と脂身をやはり細切りにして薄目の出汁をたっぷりの鍋で仕上げるという。
 寒に入って夕暮れになると鍋が恋しい。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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