サンデー山口

▲左：山口さん（左）に渡辺市長が贈呈　右：「殻」

　「第8回やまぐち新進アーティスト大賞」に、美術作家の山口功さん（33、山口市黒川）が選ばれた。
　東京都生まれの山口さんは、2006（平成18）年に東京芸大を卒業。同大大学院で博士号（美術）も取得し、2014（平成26）年6月に拠点を山口市に移した。「殻で自らを守りながら、それでも外部とつながること」をコンセプトに、表現活動を続けている。ギャラリーでのイベント企画や評論活動、山口芸短大での美術講師、ＮＰＯ法人での英語教師も務めている。
　足立明男審査委員長（ＹＣＡＭ館長）は「『現代人』としての自分像をアート作品に昇華させ、近未来を展望した活動を展開している」と評価。一方、山口さんは「今後も妥協することなく、自身の芸術作品を淡々と追求し、山口県内外を問わず、積極的に作品発表をしていきたい。さらに講演会やワークショップなど、地域の美術力向上にもこれまで以上に貢献していきたい」と意欲を見せている。