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2016年04月20日

壁の絵葉書

実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)

 昨年の9月、「大英博物館展」で「縄文土器(深鉢)・粘土に金貼り」の絵葉書を買った。それを半年部屋の壁に貼って見続けてきた。
 今頃この縄文土器は、大英博物館のガラスの中に展示されているのだろうか。それとも収蔵庫の中か。どちらにしろ関係者以外触ることはできない。 
 紀元前5千年頃、我等の祖先がこの土器を生活用品として身近に使っていた。それに19世紀になって、粋人が金を貼った。なんとも大胆なことではないか。繊細ではあるが素朴な土器に豪奢な金。この感覚に恐れ入った半年であった。
 大英博物館のガラスケースから出して、この土器に現代の芸術家になにかしら付け加えさせることはできないのだろうか。紀元前5千年、次は19世紀、そして2016年。彼等に縄文土器と遊ばさせることはできないか? 彼等はこれをどう料理するだろうか。想像するとドキドキする。いや、彼等は削り取るかもしれない。内側に貼られた金を所々剝ぎ落としても面白い。そこに現代の物、人工衛星に使われた金属等を貼り付けてもいい。もう一本、外側に金で縄目をつけてもいい。「縄文土器(深鉢)・粘土に金貼り」は静かに棚に収まっているような代物ではない。強烈な言葉をこちらに送り続けている。挑戦的な土器なのだ。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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