サンデー山口

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墨の濃淡だけで絵画を表現する「水墨画」
色彩や躍動感を描く奥深さとは？

　すかし、にじみ、かすれなど独特の表現により「墨」一色で描かれる水墨画。魅了されて40年の田口健治さん（70代男性）に聞きました。

　30代半ばで興味を持ち、水墨画家の方に習い始めました。以降、通信教育でも学びながら、風景や静物、生き物などを描き続けてきました。
　魅力は、線の描き方や墨の濃淡でわびさびなど、日本独特の魅力を表現できるところ。自然の景色や仏像など、日本的なものであるほど、素朴で深みのある絵に仕上がります。単色ならではの技法により明暗や色彩を演出し、余白に「光」を感じさせます。
　お香を焚いたり、音楽をかけたり、自分だけの世界に浸りながら自宅で作品をつくるのは、至福の時。展覧会に出品する刺激も、楽しみの一つです。