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2016年12月14日

No.164「黒ねこのおきゃくさま」

No.164「黒ねこのおきゃくさま」

実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)

福音館書店
作:ルース・エインズワース
訳:荒 このみ
絵:山内ふじ江
 冬のある夜、一人暮らしの貧しいおじいさんの家に、やせた黒ねこがやってきました。雨にぬれたからだをおじいさんの足にすり寄せてきます。おじいさんはこのびしょぬれのお客をタオルでふき、お皿にミルクを入れてやりました。ねこはまたたく間に飲みほし、それでもまだ物足りなさそうです。パン、ひつじの肉…おじいさんは自分のわずかな食べ物をすべて与え、あるだけのたきぎを暖炉にくべて黒ねこのひえきったからだをあたためてやりました。
 自分の食べるものはなくなってしまったものの、おじいさんは幸せでした。「なんて心地がいいんだろう。なんて静かな気持ちだろう。なんて心がいっぱいなんだろう」
 翌朝、見違えるほど堂々とした黒ねこは、おじいさんに聞きました。「どうして、わたしをおいだして、とびらをしめてしまわなかったのですか」
 そして、答えに満足した黒ねこは、おじいさんに不思議な贈り物を残し、夜のうちに積もった粉雪の上を足跡一つ残さず、林の中へと消えていったのでした。
(ぶどうの木代表・中村佳恵)


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