2017年02月18日
2月20日はアレルギーの日 身近な専門医に相談を
▲平年を上回る飛散数が予測されるスギ花粉
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2月20日は、日本アレルギー協会が定める「アレルギーの日」。人間の体には、体内に入り込んだ異物から身を守るために、抗体を作ってさらなる侵入に対抗しようとする防御機能(免疫反応)が備わっている。通常、抗体は保護的に作用するが、ときに体にとって不利に作用し障害を引き起こす場合がある。これがアレルギーだ。アレルギーが原因による疾患(アレルギー反応)は、目、鼻、皮膚、呼吸器など、体のさまざまな場所で発症し、複数を併せ持つ人も増えている。以下、代表的なアレルギー疾患を紹介する。また、何らかの症状が出てしまったら、下部掲載の専門医に相談しよう。
花粉症
スギ、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギなど約60種類以上もの植物が原因となり、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみとなって現れる疾患。
山口県の医師会は、今年の県内でのヒノキ花粉飛散量の予測は難しいが、スギ花粉飛散量は2013(平成25)年以来の大量飛散と予測する。少雨の場合は、さらに注意が必要だと呼びかけている。
食物アレルギー
卵、牛乳、小麦が代表的だが、蕎麦やピーナツ、甲殻類、果物、豆類など原因となるものは幅広く、子どもに多く見られるのが特徴の疾患。じんましんやむくみ、咳、嘔吐、腹痛、下痢など、その症状は多岐にわたる。血圧が下がり、意識が遠のく「アナフィラキシーショック」は、死に至るケースもある。
近年上昇傾向にあるのが、「果物アレルギー」だ。花粉症と関連がある新しいタイプのアレルギーと考えられており、飲食して5分以内に口の中や唇、のどにかゆみや違和感がでることから、「口腔アレルギー症候群」とも呼ばれる。花粉症を起こす花粉アレルゲン(原因となる抗原)と特定の果物、野菜が持つアレルゲンが共通するため、口から入ったアレルゲンと花粉症を起こす抗体が反応してアレルギー反応を引き起こす。
アトピー性皮膚炎
ハウスダストやダニ、花粉、化粧品などの化学物質や紫外線といった環境的要因と、遺伝による体質的な要因とがある。皮膚にかゆみのある湿しんや炎症、肌の乾燥などが慢性的に現れる疾患。顔や首、ひじやひざ裏に発生しやすいとされる。乳児期に始まり、一度治まっても再発するケースもあるという。
ぜんそく
室内のダニやカビ、ペットの毛などのほか、風邪などによる呼吸器感染、たばこの煙、ストレス、気象の変化、PM2.5などのさまざまな刺激が発作の原因になる。気管支に炎症が起き、咳やたんが出たり、息苦しさ、呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と音がするなどの症状が現れる。最近は、咳だけのぜんそくも増加している。
アレルギー性結膜炎
目の表面に花粉などがが付着して、結膜(まぶたの裏側と白目部分を覆っている粘膜)に炎症を起こす疾患。目そのものやまぶたなどのかゆみ、ごろごろした「異物感」などが生じ、場合によっては黒目に傷がつくこともある。重症化すると、角膜の濁りや視力低下を引き起こす場合もある。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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