サンデー山口

▲海苔の香りが素材を引き立てる

実際の紙面はコチラ（公開期間は発行から1カ月間です）

　海苔業が盛んだった歴史に学び、海苔をトッピングした鍋を4年前に開発。行事などで振る舞われ、魅力の発信に一役買っている。

　嘉川を代表する料理をつくろうと、自治連合会が地域交流センターの今藤恵子さんに相談したのが開発のきっかけ。昭和40年頃まで海苔業が盛んだった嘉川には、漁は無くなった現在も3軒の問屋が残っていることに着目。海苔を使った「鍋」を作ろうと1年間の試作を重ねた。
　具材は、できる限り地元の野菜を使用。地酒の「嘉穂の郷」も加え、海苔の香りと食感を生かして、しょうゆ・味噌・コンソメの3種類がつくられた。
　「小・中学校での食育活動などを通して、地域の歴史と魅力の発信に今後も役立てていきたい」と今藤さん。