サンデー山口

実際の紙面はコチラ（公開期間は発行から1カ月間です）

　段ボールの箱に入った荷物が届いた。通販で買ったワンピースだ。特別価格の特売品。ワクワクしながら開ける。まず、支払い用の振込用紙があり、沢山のパンフレットがあり、やっと包装紙に包まれたワンピースが出て来た。　
　うん？　濃いピンクを注文したのに、これは薄いピンク色…。えっ？　布地もペロペロで張りがない。感じが違う。でもまあ、着てみましょう。似合うかもしれない。だって、カタログの中のモデルさんはこのワンピースを着て恰好良かったもの。“立体裁断で足をすらりと長く見せます。あなたはこの夏主役になる！”なんてコピーが添えられていたから、自分もこうなるのではないかと信じるでしょ？
　着た。全く似合わない。モデルは違う服を着ていたんじゃないか？　と思うほどシルエットが異なる。
　また、失敗しました。これで通販の洋服を買って数度目の失敗。カタログを見ていたら、すらりとした濃いメーキャップ美人のモデルさんと自分も同じ容姿であるような錯覚に陥るよね。自分も着たらこのようになる、と思ってしまうよね。出っ張った尻も、あるかなしかの胸も、胴長も湾曲した足も、モデルを見ているうちに忘れる…。おお、恐るべし通販カタログの技！
　私は、何回失敗しても学習能力がない。何故なんだろう。問題だ。