サンデー山口

▲吹田愰さん

実際の紙面はコチラ（公開期間は発行から1カ月間です）

　6月19日に90歳で死去した元自治大臣兼国家公安委員長の吹田愰さんを送る「従三位　勲一等瑞宝章　故　吹田愰先生　お別れの会」が、8月11日（金・祝）午前11時（10時受付開始）から、山口市民会館（山口市中央2）で開かれる。
　吹田さんは、1927（昭和2）年、熊毛郡城南村（現田布施町）生まれ。旧制柳井商中退後、海軍飛行予科練習生として土浦海軍航空隊に入隊。戦後、1952（昭和27）年に25歳で城南村長を、1955（昭和30）年から昭和の大合併による初代田布施町長を2期務めた。1963（昭和38）年からは、4期16年にわたり県議会議員。1975（昭和50）年からの4年間は、議長を務めた。1979（昭和54）年の衆院選で、岸信介元首相の後継者として旧山口2区に自民党から立候補し、初当選。以後、6期連続当選した。5期目の1990（平成2）年には、第2次海部改造内閣で、自治相兼国家公安委員長として初入閣。6期当選後は、自民党を離党して新生党に入党、1994（平成6）年の新進党結党にも参加した。1996（平成8）年、衆議院議員を辞職して県知事選に出馬も落選。自民党復党後、2000 （平成12）年の衆院選に比例中国ブロックで立候補したが当選を果たせず、政界を引退した。基礎自治体である村長・町長から間接自治体の県議会議長、地方自治を所管する自治大臣までを経験し、「ふるさと政治家」を政治信条とした。また、1972（昭和47）年から県土地改良事業団体連合会の会長も務めていた。
　お別れの会は、自民党県支部連合会、県議会、県土地改良事業団体連合会、吹田家が執り行う。実行委員長は、安倍晋三首相。なお、宗教的な儀式はなく（献花方式）、香典は辞退される。