2017年11月29日
贈り物
実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)
資源ごみ回収の日、後から指定の回収場所まで持っていくつもりで、空き瓶を袋に入れて門の外に置いた。その日は、雨が降っていて、七時になっても外は暗かった。資源ごみ回収場所までは百メートルもないのだが億劫であった。雨が小降りになるまで待っていた。回収の車がくる時間が迫ってきたが、雨はやまない。仕方がないので、傘をさして空き瓶の入った袋を持った。
あら? 袋の中からいい匂いがする。私が入れたのは、佃煮や梅干し、ジャムの瓶だから、それも全部食べてサッと洗ってあるから匂いなんてしない。門灯をつけて中を覗いた。
花の甘い匂いと豊かに繁る木々の緑の香りが広がった。大きく息を吸い込むと雨も暗い空も消えた。薄いピンクの六角形の瓶が二つあった。門灯の光を受けてキラキラ輝いた。掌に包みこめるほどの小さな瓶を一つずつ持って匂いを確かめた。花の甘い香りには、フローラルフルーティと表示されていた。木々の香りと私が感じたのは、オリエンタル。
誰? どなたがこんなプレゼントをしてくれたのかしら? もちろん空き瓶であるが…残り香のプレゼント。こんな粋なことができる方はご近所にはいない、と思うが。人は見かけによらない。あの人かもしれない…。とにかく、資源ごみ出しは楽しく終えられた。
資源ごみ回収の日、後から指定の回収場所まで持っていくつもりで、空き瓶を袋に入れて門の外に置いた。その日は、雨が降っていて、七時になっても外は暗かった。資源ごみ回収場所までは百メートルもないのだが億劫であった。雨が小降りになるまで待っていた。回収の車がくる時間が迫ってきたが、雨はやまない。仕方がないので、傘をさして空き瓶の入った袋を持った。
あら? 袋の中からいい匂いがする。私が入れたのは、佃煮や梅干し、ジャムの瓶だから、それも全部食べてサッと洗ってあるから匂いなんてしない。門灯をつけて中を覗いた。
花の甘い匂いと豊かに繁る木々の緑の香りが広がった。大きく息を吸い込むと雨も暗い空も消えた。薄いピンクの六角形の瓶が二つあった。門灯の光を受けてキラキラ輝いた。掌に包みこめるほどの小さな瓶を一つずつ持って匂いを確かめた。花の甘い香りには、フローラルフルーティと表示されていた。木々の香りと私が感じたのは、オリエンタル。
誰? どなたがこんなプレゼントをしてくれたのかしら? もちろん空き瓶であるが…残り香のプレゼント。こんな粋なことができる方はご近所にはいない、と思うが。人は見かけによらない。あの人かもしれない…。とにかく、資源ごみ出しは楽しく終えられた。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│おんなの目