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2019年03月13日

ある一日

実際の紙面はコチラ(公開期間は発行から1カ月間です)

 「おい、死ぬなよ」と冷たい霙の降る朝、K氏から電話があった。「死なないわよ。私はとても元気」と言った。「やっと仕事もなく自由になったから一杯やりながら皆といろんな話をしたかったのに、誰も彼も死んじゃったじゃないか」。K氏は85歳。持病はあるが元気。ここ数年で彼の友人達は相次いで亡くなって行った。私の友人達でもあった。「寂しいなあ」「寂しいね」。霙は止み青空が見えて来た午後、私が所属している同人誌が届いた。
 始まり  新いきる
別居しました/夫が単身赴任をしました/天国へ//書類の所帯主の欄には/わたしの名前を記入します/独り居です/しがらみから/べきべきから/解き放たれて軽やかです/学生時代に夢見た暮らしです//新しい生活の始まりです/ドキドキ半分/ワクワク半分です/のんびり/終活なんてしているヒマはないわ
 新いきる、筆名です。いつも穏やかな微笑みを湛えた方です。進め!新いきるさん、そして皆様。
 冷え込んできた夕方、「大変でしたね。めげないで下さい」と私はFさんに電話した。昨年、彼女には多くの災難が降りかかった。「私の辞書には“めげる”という言葉はないわ」と朗らかな声。冷え込んできた夜、早速、私の辞書からも“めげる”を取り除いた。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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