サンデー山口

　女性として中村女子高校初となる教頭に今年4月に就任した。来週から2学期が始まるが、久しぶりに生徒たちに会うのを心待ちにしている。「子どもたちはちょっと見ない間にも成長しているので、会うのが楽しみ。夏休みも残りわずか。最後まで気を抜かず、新学期に元気な姿を見せてほしい」と呼びかける。
　同校に勤務して今年で35年目。教員としては大ベテランだが、教頭は思った以上に大変な職で、1学期は慣れるのに精一杯だった。「生徒、教職員、学校運営と色んなところに目を向けなくてはいけないポジションなので、忙しい毎日です」と打ち明ける。また、少子化の中、生徒数の確保も教頭として取り組む重要な課題だが、「本校は看護科や調理科など特色ある五つの専攻科があり、卒業後、学校へ遊びに来る子どもたちも多く、家族的で明るい雰囲気を持っている。これらの特色や良さを出していけば、必ず必要とされる学校として生き残っていける」と自信を見せる。
　学校に無理を言って、今も週4時間、国語の授業を受け持つ。「わがままですが、教師としてやっぱり現場に立ち続けていきたい。子どもたちが私のバイタリティーの源ですから」

1946年油谷町生まれ。熊本女子大学卒業後、69年から中村女子高校に勤務。今年4月に同校教頭に就任した。56歳。