サンデー山口

　小郡駅から新山口駅への改称・のぞみ停車の記念イベントの実行委員会に民間代表として参加。「鉄道のまち小郡の歴史の中で、とても大きな節目を迎えようとしている。一人でも多くの人に参加してもらい、この日を記憶にとどめてもらいたい」という。
　会員の中にも、小郡駅の名前が消えるのを惜しむ声は多い。しかし、「もし今回、のぞみ停車が実現できなければ、小郡駅はローカル駅になってしまう。機関区を抱え、山口線や宇部線が集まる主要駅として周辺の経済を支えてきた歴史を考えると、それは名前を変えること以上につらい」と語る。「駅前商店街にＳＬ時代の賑わいを取り戻す日」など、周辺のまちを巻き込んだ記念イベントにこだわるのもこうした理由から。「夜行列車の時代には賑やかだった夜の街が、新幹線開業とともに寂れ始めた。のぞみを停めるために、岩城町長は駅名を変える決断をした。のぞみ停車によって、小郡のまちが再び活気を取り戻せるかどうかは、我々住民の努力にかかっている」と熱い。
　鉄道と町の歴史を記録したＤＶＤ製作も決まり、会の目的がここにきて一気に実現。「新しい目標が見つからなければこれで解散かな」と笑う。


1942年生まれ。60年に佐波高等学校を卒業し国鉄小郡機関区へ。サラリーマン文化芸術振興会、小郡音楽を愛する会などで幅広く活動。61歳。