サンデー山口

　郵政公社誕生から半年、「郵便局が提供してきたサービスの本質は変わらないが、民間的な経営手法を取り入れて赤字を出さない体質づくりへの手応えは感じている」という。
　郵便事業は、メール便との厳しい競争にさらされている。今月から、ゆうパックの大きさ・重量の拡大や冊子小包、定形外郵便物の値下げ。さらに14日からは新しい定形小包［ＥＸＰＡＣＫ500」のサービスも始まるが、「サービスの充実や徹底した品質管理はもちろんだが、接遇やお待たせしない窓口サービスなど付加価値の充実は欠かせない。職員一人ひとりが、自分たちの仕事はサービス業だとしっかり認識し、お客様に『郵便局のサービスは良くなった』といわれるようにしたい」と、意識面の改革に力を注ぐ。
　こうした視点は、研修所長として職員の教育を担当してきた経験から。「山口中央郵便局は来局されるお客様も多いが、『以前に比べてあいさつが良くなったね』など、好意的なご意見ももらえるようになった。その意味では公社化は効果があった。また、さらなる期待を寄せられているとも感じる。郵便局が地域に欠かせない存在であり続けるようもっと努力しなくては」と気を引き締める。

1944年周東町生まれ。62年岩国高校卒。萩郵便局総務課長、中国郵政監察局第三部長、中国郵政研修所長などを経て、今年7月から山口中央郵便局長。 59歳。