サンデー山口

　今年5月、阿知須町きらら浜で開催される「全国野鳥保護のつどい」の一環として、県実行委員会が募集していた「やまぐち自然賛歌～きらめく未来へ」の歌詞で、最優秀賞を受賞した。「以前から小説や童話を書いていたが、歌詞を書いたのも最優秀賞をいただいたのも今回が初めて。自分の作品が認められ、本当にうれしい」と喜びを語る。
　歌詞は3番まであり、1番は若者が山で自分の夢を語る、2番は恋人同士が海で愛を誓う、3番は他の人の幸せを空に祈る――というテーマを持たせた。「生まれも育ちも阿東町。私の思い出の背景には、どれも地元の豊かな自然が広がっている。そうした自然をこれからも残していきたいという強い思いがあった」と説明する。
　現在、小学校教員として教壇に立つが、子どもの頃から書くことが大好きで、小説家や新聞記者を目指した時もある。14歳から書き始めた日記は、30年近く経った今も毎日欠かさず付けている。「好きな言葉に『続けると本物になる。本物は続く』がある。無限の可能性を秘めた子どもたちに、この意味を伝えていきたい」と話す。
　趣味は小説・童話の執筆のほか、旅行とスキー。

1960年阿東町生まれ。大学卒業後、85年に県公立学校教員に採用。現職中、山口大学大学院を修了。2年前から湯田小学校に勤務。43歳。