サンデー山口

　昨年12月1日、自衛隊山口地方連絡部部長に就任した。「人事業務に長く携わっていたため、地連勤務も初めてだし、対外的な仕事も初めて。初めてづくしで就任前は不安もあったが、訪問する先々で山口の人たちが温かく出迎えてくれ、少し緊張も和らいだ」と感想を述べる。
　災害救助活動をはじめ、ＰＫＯ、テロ対策、イラク派遣など、自衛隊を取り巻く環境は、ここ数年で大きく変化。それに伴い、地連が果たす役割も変わりつつある。「冷戦時は、自衛隊の活動内容をあまり広報していなかった。しかし、ここ数年は自衛隊の専門能力を必要とされる場面が増え、地域との関わりも以前に比べずっと密になっている。だからこそ、自衛隊がどのような活動をしているか、正しく住民に理解してもらえるよう、きちんとした説明をする責任がある」と話す。
　自衛官の獲得も重要な任務だが、若者の価値観が多様化した今、たやすいことではない。「私自身も最近になってようやく感じるようになったのだが、自衛官はどんな危険な場面でも人のために任務を遂行する崇高な仕事。やりがいはある」
　現在、家族を神奈川県に残し、初めての単身赴任中。

1956年島根県生まれ。80年に防衛大学校卒業後、航空自衛隊に入隊。航空教育集団司令部人事課人事班長、航空幕僚監部人事教育部服務室長などを経て、現職に就任。47歳。