2004年02月01日
平川〜大歳 高田橋架け替え
椹野川に架かる高田橋の架け替え事業が、今年度から5カ年計画で進められている。平川と大歳とを結ぶこの橋は、幅が狭く、車の離合はスレスレの状態。近くに大きなショッピングセンターが出来たことから、交通量も増加している。今回、架け替えと同時に市道の拡幅工事も行われる計画で、地元住民は渋滞緩和、安全・利便性向上などに期待を寄せている。
現在の高田橋は1954年に改修されたもの。コンクリート造で、長さ135メートル、幅員は4メートルしかなく、6トン以上は通行できない重量制限がある。以前から道幅が狭く、危ないと地元住民から改修の要望があったが、99年にヤマダ電機、00年にフジグラン、ミスターマックス、リビンズタネダなどの大型商業施設が付近に相次いで出店したことや、宅地開発が進んだことで状況はさらに悪化。交通量は大幅に増加し、週末などは狭い橋を渡ろうとする車で渋滞になることもしばしば。歩道が設けられていないため、歩行者の渡橋は危険を伴うようになった。
また、老朽化も深刻。橋の一部のコンクリートはく離が進行しており、市は昨年3月から飛散防止用のネットをかぶせ、車と歩行者の安全確保に努めている。
こうした中、県と市は今年度から高田橋架け替えと市道田屋島岩富線拡幅事業を共同で実施。事業は07年度までの5カ年計画で、今年度は設計。来年度以降に測量、用地交渉、工事を予定している。
工事は現在の橋を残したまま、やや上流部で実施。設計の詳細はまだ固まっていないが、新橋はコンクリート造で、2車線歩道付きの幅員11メートル(車道部7・5メートル、歩道部3・5メートル)。また、橋を通る市道田屋島岩富線の拡幅は、県道山口小郡秋穂線〜広域水道企業団入口までの区間約480メートルで、幅員は新橋と同じ。なお、工事完了後、現在ある橋は取り壊されることになる。
長年、改修を要望していた地元住民は、渋滞の解消などにつながると、今回の架け替えに期待を寄せる。山下武保・平川自治連合会長は「道幅が広くなることで、車の流れがスムーズになり、歩道付きで歩行者の安全も確保できる。地元としては大歓迎」と話し、「道路の拡幅区間はかなり短い。根本的な渋滞緩和策として、市道の拡幅を延長し、将来国道9号線までつなげてもらいたいのだが」と付け加えた。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│ニュース