サンデー山口

　市が、中園町の山口情報芸術センターそばに整備を進めている中央公園がほぼ完成に近づき、４月１日（木）に供用を開始する見通しとなった。約４ヘクタールの広さを持つ公園は、周辺住民とセンターや市立図書館を訪れる市民の憩いの場になると同時に、中心商店街と湯田温泉の中間という立地を生かし、市街地活性化への貢献も期待されている。
　県道・宮野大歳線と山口情報芸術センターの間にある中央公園は、中園町周辺の地区公園に位置づけられ、「子ども広場」「プロムナード（散歩道）」「芝生公園」の三つのゾーンに大別して整備が進んでいる。
　子ども広場は、広さ約５千平方メートルで、湯田温泉側の端には、地区のまつりなど、市民がイベントを開催できる”お祭り広場”のようなスペースも確保。普段は、子どもたちの遊び場として開放される。その隣の噴水は、 14メートル四方の正方形。センサーを使って、人が近づくと水が噴き出したり、逆に止まるなどの仕掛けがあり、水に触れたり、迷路遊びを楽しめる。
　公園内のトイレは当初、西端に１カ所の予定だった。しかし、センターやＮＨＫなどの利用者も含め、多くの人が訪れると予想されることから、東側の端にも設けられた。東西とも、車いすやオストメイトに対応した多目的トイレとなっている。
　プロムナードは、幅12メートルの遊歩道で、路面にはレンガや合成木材が敷き詰められている。両側には、ヤマザクラ、イタヤカエデ、アカシデ、コナラ、クヌギといった落葉樹が植えられ、季節の変化を感じられる。
　プロムナードと建物の間の芝生公園は、センターの工事を優先したこともあって、芝生の植え付けが予定より遅れた。そのため、４月１日の供用開始時には、芝生の上に立ち入ることができない。市都市計画課では、「芝生が根付くまでお待ち下さい。七月ぐらいには開放できると思う」と話している。