サンデー山口

　22日から福岡市で始まる第26回「全国選抜高校テニス大会」で監督として指揮を振るう。「予選の中国大会では4位だったので、出場できるかどうか微妙だった。強豪校ばかりの中、選ばれたからには1戦1戦全力で戦っていきたい」と闘志を燃やす。
　西京高校男子テニス部顧問には昨年4月に就任したばかり。数々の全国大会出場を果たしている同部だけに、最初はプレッシャーを感じたという。「土台ができていたので、もし自分がダメにしたらという怖さがあった。それに、初めてのことでわからないことだらけ。3年生が色々アドバイスをしてくれ、逆に助けられた。自分の色を出すのはこれから」と話す。
　硬式テニス後進県の山口では、高校で初めてラケットを握るという人も多く、同部でもレギュラー選手9人中6人が初心者。中学の有望選手は、他県の強豪校に進学しているのが現状だ。自らも高校に入ってからテニスを始めたこともあり、「目標を持って取り組めば、初心者でも全国に通用する選手になれることを、これからの指導を通して証明していきたい」と話す。
　野球観戦が好きで、福岡ダイエーホークスは球団創設以来のファンだという。

1967年防府市生まれ。防府高校、福岡教育大学教育学部卒業後、92年に県教員に採用。広瀬高校、華陵高校を経て、昨年4月に西京高校に着任。37歳。