2004年03月24日
作詞・作曲講座ファイナルコンサート

作曲家・シナリオライターの古屋国忠さんが主催する作詞・作曲講座「ふたりでつくろ」のファイナルコンサートが、27日(土)午後3時半から山口情報芸術センターで開催される。親子や兄弟、友達同士などで参加した受講者29人のオリジナル曲を、宮野小学校のコーラス隊「どんぐり」やオペラ歌手・歌丸眞也子さんらが心を込めて歌い上げる。入場料は1500円。
「自分を育ててくれた故郷に恩返しがしたい」――昨年3月、療養のため東京から帰郷した古屋さんは、この一年間、宮野公民館を会場に3回の講座を実施。今回、その集大成として1期生、2期生と、現在受講中の3期生の作品を合わせた合同コンサートを開催することにした。
受講者の年齢は小学生から70代までと幅広く、楽譜が読めない人も多かった。素人を対象にした作曲講座は初めてのチャレンジだったので、少し不安もあったという古屋さんだが「曲を完成させる喜びを味わってもらいたい」との思いで、一年間奮闘してきた。
「自分の詞が本当に曲になるのかなぁ?」と半信半疑で入った人も、今では古屋さんのユニークな指導に共感し、その声を一言も聞き漏らしたくないと、毎回テープに録音する人も多い。
中には、この講座を通して人生観が変わったという人もいる。精神的に辛かった時、友達に誘われて入った池田峯代さん(71)は「通っているうちに、少しずつだけど明るく生きようと思えるようになった」と笑顔で話す。気持ちを素直に歌詞にのせ、同じ目標を持った仲間たちと楽しい時間を共有するうちに、生きがいを見つけ出した。
講座では、まず受講者が伝えたい思いを自由に詞に書いていった。その後、古屋さんのアドバイスで文字数をそろえたり、誰もが共感できる言葉にアレンジするなどして曲づくりを進め、最後に古屋さんが編曲。一人ひとりの個性あふれる力作が完成した。
当日は、1~3期までの受講者が勢ぞろい。「ともだち」「かあさん」「手のひらいっぱいの幸せ」「宮野の四季」「この星のみんな」など、気持ちの込もった自信作に、関係する映像とナレーションを付けて披露する。歌は、宮野小学校のコーラス隊「どんぐり」や山口市で活躍中のバンド「べすぱ」のボーカル岡村香織さん、女性デュオ「かすたねっと」、オペラ歌手・歌丸眞也子さんらが担当する。
古屋さんは「みんなのためにと思って始めた講座だが、逆に私の方こそ元気をもらい、心の療養になった。受講者全員の『こころの込もった歌』は、誰もが共感し、感動することができる胸打つ作品ばかりなので、ぜひ多くの人に聴いてもらいたい」と呼びかけている。
前売券は、同センター事務局、山口十字堂楽器店、三好屋楽器店などで販売している。問い合わせは、古屋さん(TEL090-2803-2516)。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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