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2004年04月21日

様変わりする地区運動会

様変わりする地区運動会

 山口市内の大半の地区では、4月末から5月にかけて地区運動会が開催される。地区の一大行事として一昔前は住民総出で参加していたが、最近では急速な人口の変化、少子高齢化、趣味の多様化、地域との結び付きの希薄化など様々な要因で、多くの地区が参加者集めに苦労している。そうした中、運動会は町内会・集落対抗から、参加しやすい親睦的なものへと様変わりしている。


少子高齢化の旧市内
 「子どもがいない。それに、みんな趣味やら仕事やらで忙しくなった」と打ち明けるのは、湯田地区で20年以上体育委員を務めている住民の1人。同地区は転勤族など人の出入りが激しい。ドーナツ化現象による人口減少、少子高齢化など、町内会ごとに様々な問題も抱えている。高齢者ばかりで若者がおらず、運動会出場を辞退する町内会もある。そのため、子どもの多い町内会から少ない町内会へ”レンタル移籍”を認めたり、町内会対抗の種目自体を減らすなどの工夫をしている。
 同じく旧市内の白石、大殿地区もドーナツ化現象が進み、状況は一緒。
 白石地区は、町内会対抗の形式をとっているものの、当日でも自由に参加できるオープン競技も多く設けている。大会終了後には抽選会を実施するなど、初めての人でも「ちょっと寄ってみようか」と思える内容にしている。さらに今年から、運動会の1週間前にゴルフコンペを開催。新たな人材獲得を試みる。同地区体育協会の山根幹夫会長は「運動会参加を頼んでも、若い人には敬遠されるだけ。しかし、ゴルフだと若いサラリーマンらも興味を示すはず。そこで人間関係を築けば、運動会出場もお願いしやすくなる」とその狙いを説明する。
 大殿地区は、町内会対抗の点数付けをせず、地区民の交流に重点を置いている。

人口増えたが、参加者は…
 一方、宅地開発が進み、人口が急増している地区はどうだろうか。
 平川地区は、この30年で人口が2倍以上に膨らんだ(現在約1万8千人)。それにも関わらず、運動会の出場者数はそれほど増えておらず、参加者集めも以前に比べ難しくなった。同地区の運動会運営に長年携わっている板谷源治さんは「昔は集落の威信をかけ、若い人たちが中心になり、勇んで参加したもの。でも、今はそういう時代ではない」と話す。
 ただ、同地区では卓球やバドミントン、ソフトボールなどの競技大会を次々と創設。運動会に参加したくない・できないという住民を、地域スポーツに取り込む努力をしている。「これだけ人口が増えれば、全員が運動会に出るのは無理。色んなスポーツで住民交流を図れば良いと思う」と板谷さん。
 人口5千人に満たない小さな農村だった吉敷地区は、30年ほど前までは小学校の運動会と一緒に開催していた。しかし、人口増加などの影響で、72年から地区だけの運動会を小学校グラウンドで、さらに人口増加が加速した十数年前からは会場を維新公園に移して開催。新しく入ってくる人たちが人口の大半を占めるようになった今、集落対抗の意識は弱まり、住民相互の交流の意味合いが強まっている。

南部地区も様々な工夫
 高齢化が進む市南部地区もそれぞれ工夫しているようだ。
 鋳銭司地区は、4年前にプログラムの大幅見直しを行い、対抗種目を減らす代わりに高齢者向けや採点対象外の競技を増やした。同公民館は「時代に合わせ、プログラムを変えるのは当然」としながらも、「選手集めは大変だが、対抗リレーは毎年一番盛り上がる。対抗種目を全て無くすことはできない」という。
 児童数の減少に悩む佐山地区は、7年前から秋に小学校の運動会と合同開催。午前に小学校、午後に地区の競技を実施している。「小学校の運動会と一緒だったら、児童の保護者も参加し、地区民総出のようになる。人口の少ない地区には有効な方法」と同公民館。
 また、秋穂二島地区は、運動会を体力づくりと心のふれあいの場と位置付け。集落対抗にはしていないが、毎年多くの住民が参加しているという。

運動会スケジュール
 4、5月に開催される各地区の運動会は次の通り。
 4月25日 小鯖地区三世代交流大運動会(会場=小鯖小)▽平川地区民大運動会(平川中)▽陶地区民運動会(陶小)▽鋳銭司地区民体育祭(鋳銭司小)▽名田島地区民体育大会(名田島小)▽二島地区体育祭(二島小)▽嘉川地区体育祭(川西中)
 5月9日 大殿地区町内親睦大運動会(大殿小)▽湯田地区町内親睦大運動会(湯田小)▽宮野地区大運動会(市スポーツの森)▽大歳地区体育祭(大歳小)
 5月16日 白石地区町内親睦大運動会(白石小)▽吉敷地区大運動会(維新公園)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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