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2004年05月07日

第42回「冨永恒光展-了-」

第42回「冨永恒光展-了-」

 第42回「冨永恒光展-了-」が、きょう7日から9日(日)まで中河原町のC・S赤れんがで開かれる。昨年9月に、急性心筋梗塞のため亡くなった冨永氏の最晩年の作品を中心に、過去の未発表作品など46点を展示。生前のインタビューや創作風景を収録した映像を上映するなど、在りし日の姿をしのぶ構成になっている。入場無料。

 冨永氏は1923(大正12)年下関市生まれ。多摩造形芸術専門学校(現・多摩美大)を卒業後、中村女子高等学校で美術教師として勤務。68年から94年までは山口芸術短期大学教授を務めた。95年からは、絵画サークル「かるとん」でデッサンを指導するなど後進の育成にも尽力。絵を学ぶ人々に、山口では機会の少ない「裸婦デッサン」の機会を与えようと、カルチャースクールの講師も務めていた。
 今回の個展は、冨永氏が生前にC・S赤れんがを予約していたことを知った長女の未知さんが企画。遺作展ではなく過去の個展の延長線上に位置づけるため、あえて”第42回”「冨永恒光展」とした。副題の「了」は、最後(終了、完了)の個展であると同時に、何かを悟る(了解、了承)という意味。未知さんの夫・欣也さんが考えた。20年前にも心筋梗塞で倒れた冨永氏は、その際の臨死体験で見た風景を何度も描こうとしては、「どうしてもあの色が出せない」と悩んでいた。欣也さんは「今頃、その絵を描けて喜んでいるはず」と副題に込めた思いを語る。
 展示作品は、昨年5月に開いた前回の個展以降のものを中心に46点。近年は、大きなサイズの油絵こそ手がけなくなっていたものの、カルチャースクールや、「かるとん」での活動で裸婦のパステル画や風景スケッチを描き続けていた。現場主義を貫き、テクニックを教えるより、自ら手本を示すスタイルで指導していたため、遺された作品は膨大な数。その中から、未知さんが選りすぐったものが展示される。冨永氏の生前、個展に出す作品選びの際に意見を求められることの多かった未知さんだが、「今回は基本的に自分の好みで選んだ。ひょっとすると、父は後ろで『そっちじゃない、こっちだ』とボヤいているかもしれない」と笑う。
 会場では、生前の映像も上映する。これは、市の広報番組に出演した際のインタビューや創作風景などを、欣也さんが再編集したもの。98年に親子が協力して開催したイベント「ある」の際に、会場の赤れんがについて語っている場面もあり、冨永氏がいかに赤れんがを愛していたかが伝わってくる。映像コーナーには、欣也さんが結婚前に購入した未発表の絵も飾られる。また写真家・大田道洋さんが、冨永氏をモチーフに撮影した作品も展示する。
 「父は、山口をふるさととして愛していた。中でも大好きだった赤れんがで最後の『冨永恒光展』が開けて幸せだと思う。その気持ちを感じてもらえれば」と未知さん。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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