サンデー山口

　6月22日付で理事長に就任。「地域から必要とされる信用金庫であり続けるために力を尽くすつもり。17年間、真面目で堅実な運営によって山口信用金庫を支えてこられた池部豊前理事長（現相談役）の後をしっかりと引き継ぎたい」と語る。
　来年のペイオフ解禁を前に、経営の健全化や強靱(きょう　じん)な体質づくりなど、取り組むべき課題は少なくない。「原価意識を持った経営や経費削減による低コスト体質の実現なくしては、将来にわたって地域のみなさまからの信頼に応え続けることはできない」と考え、その一環として、距離の近い本店と中市支店の渉外を一本化する支店のサテライト化に取り組み始めた。「これからは、必ずしもすべての支店にすべての機能が備わっている必要はなくなってくる。お客様に不自由をかけないようにしながら、少しずつ効率化していかなければ。これが上手く進めば、各支店の機能も見直し、足腰の強い組織をつくることができる」と意気込む。
　「風通しの良い組織であること」を体制強化のポイントの一つと考え、“働きやすい環境づくり”に取り組む。また対外的には“信頼される信用金庫の顔”となることを自らに課している。

1947年山口市宮野生まれ。69 年近畿大学を卒業し、山口信用金庫入り。防府支店長、湯田支店長などを歴任。夫人、長女と3人暮らし。57歳。