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2004年07月04日

変わりゆく障害児教育 市内小学校の情緒障害児の学級

変わりゆく障害児教育 市内小学校の情緒障害児の学級

 今年度、山口市の市立小・中学校に新たに12の特別支援学級(障害児学級)が設置された。新設数は過去最高で、全ての小学校及び8校の中学校に、何らかの障害を持つ子どもが通学している。設備の整った養護学校が存在していても、健常児と同じように地域の学校に通わせたいと願う親も多い。教員不足などの問題を抱えつつも、今市内の教育現場では、障害の有無にかかわらず共に学べる環境づくりが進められている。
 文部科学省によると、障害を持つ義務教育段階の児童・生徒は100人に1~2人。この割合は年々高くなっており、障害の重度化や重複化も進んでいるという。このような現状を踏まえ、国は02年に学校教育法施行令を一部改正。盲・ろう・養護学校への就学基準に該当する障害のある児童・生徒についても、市町村教育委員会の認める場合には小・中学校に就学できるように見直した。
 市教委は今年度、保護者からの要望を受けて「知的障害」2学級、「情緒障害」6学級、「肢体不自由」3学級、「弱視」1学級の計12学級を小・中学校に新設した。これによって、特別支援学級の開設数は小学校18校中18校で計38学級、中学校11校中8校で計12学級に。学級の種別も、知的、情緒、肢体不自由、難聴、弱視の五つとなった。現在、地域の学校に通う障害を持つ子どもたちは112人で、4年前の約2倍。一方、障害の状況や程度に合わせた専門的対応がなされている盲・ろう・養護学校の児童・生徒数は、わずかに減少しているものの、今のところ大きな変化は見られない。
 特別支援学級では、試行錯誤を重ねながら障害の状態に合わせた学習指導が行われており、子どもたちは、教科によっては通常学級で机を並べて授業に出席。学校行事にも積極的に参加し、健常児や職員との交流を深めている。休み時間などは通常学級の同級生とふれあう姿も見られ、環境にうまく溶け込んでいるという。
 しかしながら、障害の特性は子どもによって全く異なり、数人の子どもに担任1人ではとても手が足りない。補助教諭を配置しているものの、まだまだ人員不足だ。その上、校内の職員でやりくりするので、障害に対する専門的知識を持つ教員が担任になるとも限らない。
 それでも障害児を抱える保護者の多くは、幼稚園や保育園と同じように地域の学校に行かせたい、同世代の子どもと同じ経験をしながら地域社会で育ってもらいたいと願っている。市内の小学校に障害児を通わせている母親は「この子もいずれ、厳しい社会の中で生活しなければなりません。小さい頃から世間に身を置き、社会性を身につけて欲しいのです」と話す。
 市教委の井上教育長は「特別支援学級についてはまだまだ課題も多い。養護学校と普通校どちらも良く知った上で、その子の状態に本当に適した環境を選んでもらいたい」と話し、「親の希望を可能な限りかなえられるよう、努力したい」としている。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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