2004年07月10日
ふるさと滝めぐり

連日の蒸し暑さで、すでに夏バテ気味の人も多いのではないだろうか。元気回復には、冷房のきいた部屋で涼むのもいいが、清涼地に出かけるのも一つの方法。特に森林や滝の近くにはマイナスイオンが多いと言われており、疲れた心と体を癒やすにはもってこい。そこで、誰でも気軽に足を運べる近場の滝を紹介。美しい渓流での憩いのひとときを過ごしてみて欲しい。ただし雨上がりは増水するので避けることが必要だ。
犬鳴の滝(仁保上郷) 県道・柿木山口線沿いの「夢の椀プール」そばの集会場に入口の案内板がある。滝まで約500メートルの遊歩道は、川のせせらぎや鳥のさえずりに包まれた、ちょっとしたハイキングコース。森林浴や水遊びなども楽しめる。滝の落差は約25メートル。澄んだ水が岩肌を走り、勢い良く落ちてくる。この滝には、滝つぼに落ちた主人を思い、悲しみにくれた犬が、3日3晩鳴き続けた後に主人を追って滝つぼへ身を投げたという伝説がある。近くには「曲水の滝」や2つの水脈が寄り添うように落ちる「夫婦滝」もあり、透き通った川では水遊びも楽しめる。
鳴滝(下小鯖) 下小鯖の東鯖地区・棯畑から下に向かって、一の滝、二の滝、三の滝(落差10メートル)と落ちていく。600年の昔、大内弘世が京都を模してまちづくりをした際に、山城の鳴滝に見立てて名付けたといわれる。一の滝の上流は川の流れが穏やかで涼やかな木陰があり、夏は水遊びを楽しむ多くの家族連れで賑わう。展望台がある三の滝の下方には、見晴らしの良い鳴滝公園が整備されている。
錦鶏の滝(天花) 萩往還道入口のすぐそばにある案内板に従って行く。60メートルの「雄滝」と20メートルの「雌滝」からなり、「雄滝」には展望台が設けられている。白い布をさらしたような滝の水は、岩肌で散って涼しさを増してくれる。滝のそばには石仏があり、周囲の老樹もしっとりとした雰囲気をかもし出している。
観音の滝(小郡町上郷薮台) 県道・小郡三隅線を美東方面へ向かい、薮台(やぶだい)バス停から四十八瀬川沿いを道なりに約2キロ。「観音の滝」の案内から150メートル山を登ると、ゆるやかな傾斜の滝が現れる。堆肥(たいひ)にする草を運んでいた馬がこの滝でよく滑ってけがをしたため、魔よけの馬頭観音を滝の横に祀(まつ)ったことから名付けられたという。四十八瀬川の源流をたどってさらに3・5キロ進めば、森の中に「権現の滝」もある。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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