2004年07月14日
山口市健康づくり計画 ”食”をテーマに

第3回山口市健康づくり計画策定委員会(中本稔会長)が8日、糸米の市保健センターで開かれた。同計画は、”食生活”に焦点を当てて市民の健康づくりや健康なまちづくりを検討、必要な施策などが盛り込まれる。今回の委員会では「おいしく食べるためには」をテーマにグループワークを行って、現状の課題などを浮き彫りにした。今後、市民アンケートの結果などを参考にしながら年内に素案をまとめ、今年度中の策定を目指す。
市健康づくり計画は、 00年3月策定の「市保健計画」(目標年度=09年)の中間見直しと同時に、昨年5月に施行された健康増進法に基づく市町村健康増進計画として位置づけられた。策定に当たっては、健康と関わりの深い「食」をテーマに設定。策定委員による話し合いのほか、市民まちづくり会議からの提言なども反映しながら検討することにしている。
策定委員会は、医療や福祉の専門家や地域の代表、学校関係者、公募委員など22人で構成。5月7日に初会合を開いた。先月の第2回委員会では、「おいしく食べるために大切なこと」をテーマにグループワークを実施。3班に分かれて一人ひとりの意見を出し合い、「自分の歯で食べる」「家族や仲間との食事を大切にする」「上手にお酒とつきあう」など10項目にまとめた。そして今回、各項目の実現に必要なことについて再びグループワークを行った。
「心と身体の調子を良くする」ためには、趣味を持つことやクヨクヨしないこと、ストレスを解消することなどが大切で、相談できる家族や友人、相談窓口などの存在が不可欠。残業を減らしたり、睡眠時間を十分に確保するなど、規則正しい生活も重要という意見が出た。
「賢く食材を選ぶ」ためのポイントは、新鮮、安全・安心、季節感、栄養のバランスの四つ。朝市を利用したり、保存方法の工夫、生産のしくみや食材の旬を知ることなどが求められる。また「子どもの頃から食べる力を育てる」ためには、家庭の味を大切にし、自然の味や旬の味などを覚えさせると同時に、感謝の気持ちを育む必要があるという意見が出た。
9月に開かれる第4回委員会では、今回の結果をベースに、市民3千人を対象に行った健康づくりに関するアンケートの結果や市民まちづくり会議からの提言を参考にして①自分たちでできること②地域ができること③行政ができること──などを再検討。目標や行動計画の方向性を探ることにしている。
委員会は公開で行われ、会場には傍聴席も設けられる。問い合わせは、市健康増進課(TEL083-921-2666)へ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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