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2004年07月30日

”地劇”で一人芝居

”地劇”で一人芝居

 光市出身で、東京在住の俳優増野亜土さん(35)が、一人芝居「入るなの座敷」(ほっとけないコミュニケーションズ主催、山口市など後援)をあす31日から8月8日(日)まで、道場門前の起業シティ・レッツ(どうもんビル4階)で上演する。増野さんは地域の言葉や文化、人を盛り込んだ地酒のような劇”地劇”に取り組んでおり、「小規模だが、キラリと光る味のある公演にしたい」と張り切っている。
 増野さんは東京の大学在学中に演劇を始め、90年から劇団「未踏」に在籍。俳優として全国各地の劇場や文化ホールなどを巡り、年間100を超える舞台をこなしてきた。
 そうした中、「演劇を含め、全てが東京中心になり、地方は個性を失いつつある。生活に根ざした文化芸能を地域から発信したい」と02年に劇団を退団し、仲間と演劇の企画団体「ほっとけないコミュニケーションズ」を設立。昨年11月には出身地の光市で、使われなくなった酒蔵を会場に戦前の嫁ととの確執をユーモラスに描いた「周防の女たち」(島利栄子さん原作)の一人芝居に初挑戦。地域にこだわった”地劇”と銘打ち、舞台セットや照明、音響など全て地元の人たちの協力で進め、3日間の公演で300人以上の観客を動員した。
 今回、起業シティ・レッツを会場に選んだのは、閉店した商業施設を利用して、行政・大学・若者が協力して地域活性化に取り組んでいるという新聞記事を読み、共感したから。上演作は周南市の向谷喜久江さんがまとめた証言集「よばいのあったころ」を基にした。
 今はなき習俗「夜ばい」と「若衆宿」に視点を当てたもので、昭和初期からタイムスリップしてきた一人の男が、夜ばいの真の意味や決まり事、若衆宿で学ぶ事など、山口弁を交えユーモアたっぷりに伝えていく。「昔、若い男達は若衆宿で大人になるための様々なルールを目上の人から習った。夜ばいもその一つ。人と人との関わりが希薄になった今、この二つの俗習を通じて学ぶことはたくさんあると思う」と増野さんは話す。
 山口でも増野さんの協力者が現れた。舞台作りを、レッツで手作り品などの店を出す佐藤誠一さんや中野光次郎さんらが引き受けた。また、県立大学のダンス部(20人)は、萩市見島の盆踊りのシーンで踊り子として出演する。踊りを忠実に再現するために見島まで赴き、振り付けと衣装を研究した同部の丸山陽子部長は「地域に根ざした地劇の趣旨と増野さんの熱意に心を打たれた。セリフはないが、部員一同、張り切って練習に取り組んでいる」という。
 公演時間は8月2日(月)~5日(木)が午後6時半で、それ以外の日は午後2時半から。入場料は2500円。詳しくは、ほっとけないコミュニケーションズ山口事務所(TEL083-921-5312)。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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