2004年08月01日
民家で夏休み保育

自然素材を大切にした食と生活を目指す市内のグループ「すろーふーどらいふ・和(のどか)」(白木美和代表、58人)が、宮野下の白木代表の自宅で、長期休暇中の学童保育を始めた。母親たちの育児負担の軽減と、子どもたちに自然体験の機会を提供するのがねらいで、民家で行われる学童保育は市内で初めての試み。子どもたちは家庭的な雰囲気と豊かな自然の中で、のびのびと遊び、楽しい時間を過ごしている。
夏休み、普段幼稚園や小学校に通っている子どもたちは、約40日という長い期間を自宅で過ごす。親たちは身動きがとれなくなり、子は子で毎日の遊びに飽きてくる。天気が良くても、家の中でゲームに明け暮れる子どもも少なくない。
そんな中、同グループは、親の負担を軽減するとともに、子どもたちに自然の中でのびのびと遊べる場を提供しようと、活動拠点「すろーふーど交流の家・母屋(まま や)」として開放している白木代表の自宅で、学童も含めた保育を企画。近所の親やお年寄りなど多くの人との交わりによって成り立ってきた昔ながらの子育ての良さを、現代に取り戻そうと考えたのだ。
学童保育は、夏休み期間中7日間の日程で7月26日にスタート。4歳から小学生までの子どもを保育士資格を持つ会員らが預かっている。時間は午前8時から午後6時までで、料金は1時間100円(障害保険付き)。本を読んだり鬼ごっこをしたり、虫を追いかけたり花を摘んだりと、家や庭、畑での遊びは子どもたちの自由だ。廃材を使った工作や水遊び、おやつ作りなども楽しめるほか、自ら畑で収穫した野菜も、持参した弁当とともに味わえる。「母屋」では、大きな子を先頭に辺りを駆け回る、子どもたちの元気な姿がいっぱいだ。また、開設日には、子どもだけでも参加できる体験教室「のどか楽童くらぶ」も行っており、地域のお年寄りなどが講師を務めている。
「大人だって、子どもの頃には色々な人に迷惑をかけ、叱られ、助けられて大きくなったはず。親も地域も、お互い様の気持ちで温かく子育てができるといいですね」と白木代表。冬休みなどにも開設したい考えだ。
8月の開設日は、10日(火)、11日(水)、16日(月)、20日(金)、24日(火)で、保育、体験教室とも申し込みが必要。問い合わせは、白木代表(TEL083-922-6822)へ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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