サンデー山口

　今秋開催される第58回県美術展覧会のポスターに原画が採用された。「初めての経験なのでまだ実感がわかないが、自分の作品が大勢の人に見てもらえると思うと、今から楽しみ」と目を輝かせる。
　受賞作は、赤色をバックに、大きさの違う黄色の正方形を碁盤の目のようにつなぎ、募集テーマの「みる　つくる　ささえる」をシンプルに表現した。「赤色は、出展者の皆さんのエネルギーと活動力を表し、黄色は、賞の栄光に輝くという意味を込めた」と説明する。
　制作にとりかかったのは、締め切りのわずか1週間前。就職活動などで忙しかったが、山口に自分がいた証を残したいと思い、パソコンに向かった。テレビや雑誌など、日常生活の中で視覚に偶然入ってきたものから、突然作品のイメージがわいたという。
　原画は、ポスターだけでなく、美術館前に設置される県美展の看板やチケットにも使われる。「今回のことは、一つの大きな自信になった。将来の夢は眼鏡などをデザインするプロダクトデザイナー。いつか自分の製品が町中で見かけられるようになればうれしい」と夢も広がる。
　アウトドア派で、趣味はサッカーと釣り。

82年兵庫県宝塚市生まれ。宝塚高校卒業後、山口県立大学に入学。現在、生活科学部環境デザイン学科のビジュアルデザイン研究室4年生。22歳。